Perplexity、70種以上の業務自動化テンプレート「Workflows」を公開
PerplexityはComputerプラットフォーム向けに、70種以上の業務自動化機能「Workflows」の提供を開始した。金融、法務、営業向けに事前設計されたプロンプトと最適モデル、SalesforceやSlackの社内データ、ウェブ検索を統合して実行できる。全有料会員が即座に利用可能。

AIを使おうとして、真っ白なプロンプト入力欄を前に手が止まってしまった経験は誰にでもあるはずです。何でもできると言われても、そもそも最初の指示をどう書けばいいのか分からないのが日常業務のリアルな悩みでした。
Perplexityが発表した新機能「Workflows for Computer」は、まさにその悩みを解消するためのものです。金融、法務、マーケティング、営業、採用など、企業の日常業務に特化した70種類以上の自動化テンプレートが最初から組み込まれています。
この機能は、現在すべての有料サブスクリプション会員向けに開放されています。
入力に迷わない業務テンプレート
Workflowsの仕組みはシンプルです。専門家が設計したプロンプト、最適なAIモデル、連携アプリから取得する社内コンテキスト、そしてPerplexityの強みであるリアルタイムのウェブ検索があらかじめ1つのパッケージにまとまっています。
たとえば「商談準備」のワークフローを実行すると、Salesforceから過去の商談履歴を拾い、Slackから直近のやり取りを抽出し、さらにネット上の最新ニュースまで自動で調べて、商談用の個別トークスクリプトを作ってくれます。
アナリスト向けには、企業の基礎財務データや同業他社の動向、マクロ環境を統合して株価要因をまとめるワークフローが用意されています。ドキュメントの最終校正機能では、文章の整合性だけでなく、引用された数字のファクトチェックまで行えます。さらに、テーマと目的を入れるだけでコピーやSEO設定まで整ったWebサイトを組み立てるビルダーも含まれています。
これらのワークフローはチーム内で共有したり、定期実行をスケジュールしたり、裏側で非同期に処理させたりすることができます。
増えすぎた単機能SaaSの代替へ
Perplexityが明確に標的にしているのが、いわゆる「ソフトウェアの肥大化」です。現代のビジネスパーソンは平均して毎日10個以上の単機能SaaSを行き来していますが、その多くは単にデータを右から左へ受け渡したり、単発のレポートを作ったりするためだけに使われています。
社内に専任のリサーチャーやSEO担当、財務アナリストを雇う余裕がない中小企業にとって、Workflowsはそのスキルギャップを埋める手軽な手段になり得ます。
なぜ重要か
リサーチや資料作成に追われている実務担当者にとって、試す価値は非常に高いと言えます。プロンプトエンジニアリングを学ぶ必要がなく、業務のボタンを押す感覚で高度な調査や一次成果物が手に入るからです。
業界の視点で見ると、Perplexityは単なる「AI検索エンジン」から、企業の業務インフラへと軸足を移しつつあります。マルチモデルのオーケストレーションと社内データ連携を組み合わせることで、高額な単機能SaaSの存在価値を直接脅かし始めています。
このアプローチは非常に合理的だと考えられます。自由入力のチャットボットは便利ですが、ビジネスの現場で真に求められるのは再現性のある手順だからです。一方で、社内ツールとの連携権限や、取得した最新情報の正確性にどれだけ信頼を置けるかという課題は残っており、業務で全面採用するには当面人間のチェックが欠かせないはずです。
情報源 (1)
- perplexity.ai(新しいタブで開きます)原文perplexity.ai