CopilotKitが「OpenDots」公開:専用仮想環境を備えたAIエージェント基盤
CopilotKitが「OpenDots」をオープンソースで公開した。各AIエージェントに専用の隔離ブラウザやシェル環境を割り当て、Slack連携や音声通話、MCPツール呼び出しまで自前インフラで実行できる。商用アシスタントに依存せずプライベートな自律型エージェントを構築できるのが強みだ。

OpenDotsは、CopilotKitが公開したオープンソースの常駐型AIエージェント構築テンプレートだ。専用の隔離環境を備えたAI同僚を、自身のインフラ上で動かすことができる。
商用の自律型アシスタントに対するオープンな代替基盤として設計されており、OpenAI互換の各種APIはもちろん、十分なマシンパワーがあればローカルモデルも直接接続できる。
何ができるのか
OpenDotsでは役割ごとに複数のエージェントを立ち上げられる。リサーチ担当とライティング担当を分担させ、Webチャットだけでなく、リアルタイム音声通話やSlackのスレッドを横断して作業を継続できる。
最大の特徴は、各エージェントにOpenBotベースの専用仮想環境が割り当てられる点だ。独立したブラウザプロファイル、ファイル置き場、シェル環境を備え、再起動してもデータが保持される。
画面上ではエージェントによるブラウザ操作やターミナル出力をリアルタイムに確認でき、必要に応じて人間が直接操作を引き継ぐことも可能だ。
作成されたドキュメントは「Spaces」と呼ばれる内蔵ワークスペースに保存される。ドラフトの保存前には確認カードがチャット上に表示され、ユーザーが承認して初めてページとして保存される。
外部ツールはMCPサーバーやComposio経由で柔軟に追加できる。読み取り専用ツールは自動実行されるが、メール送信やコード変更などの書き込み操作は、必ずチャット上の承認ボタンを押すまで実行が一時停止する設計だ。
仕組みとセットアップ
コードはGitHubでテンプレートとして無償公開されている。実行環境にはNode.js 24とnpmが必要となる。
リポジトリをクローンして依存関係をインストールし、環境変数ファイルを用意すればローカルで立ち上がる。フロントエンドはReact SDKとAG-UI、バックエンドのツール実行にはTanStack AIが採用されている。
会話履歴の永続化にはCopilotKit Intelligenceを使用する。手元のDocker環境によるローカル評価構成か、ホスト型クラウドのどちらかを選んで接続し、利用したいモデルのAPIキーを設定すれば利用可能だ。
なぜ重要か
商用のAIアシスタントサービスは手軽な反面、ブラウザの操作権限や社内データを外部の閉じたクラウドに預けるリスクがつきまとう。
OpenDotsは、エージェントごとにコンテナ環境を隔離し、副作用のある操作には必ず人間の承認を挟む仕組みを標準で組み込んでいる。この安全設計は非常に理にかなっている。
まだ初期開発段階のテンプレートであり外部サービスの設定には手間がかかるが、データの機密性を最優先したい開発者やチームにとって、試す価値のある実践的な選択肢と言える。
情報源 (1)
- github.com(新しいタブで開きます)原文github.com